2017年2月27日月曜日

梅の頃に ちなんで


月ヶ瀬梅渓の梅

源氏物語「梅枝」の巻は梅の香に満ちた巻です。


きさらぎの十日、雨すこし降りて、御前近き紅梅盛りに色も香も似るものなきほどに、兵部卿の宮わたりたまへり。

とあって、梅かおる源氏の邸に弟の兵部卿の宮がやってきます。
ちょうどそこに朝顔宮から、梅の枝に結び文をつけた届け物がありました。その使いの者に源氏は紅梅襲の装束を与えます。

兵部卿との薫物合わせを楽しんだあとは宴会になり、そこでは『梅が枝』という歌が歌われ、帰ってゆく兵部卿の宮にはお土産として梅花香と言う名の香が渡されるのでした。梅づくしです。

王朝人は四季折々の自然の移ろいを愛し、それを生活の一部ともしていました。そして、現代の私たちにもその血は受け継がれてます。その証拠に新聞にはこの季節「梅だより」が掲載されているではありませんか。

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2017年2月21日火曜日

『源氏物語』特別講座 2017年3月11日(土)開催のお知らせ

「頭中将 -光源氏になれなかった男-

前回に引き続いて、脇役の男性をとりあげました。

頭中将(とうのちゅうじょう)は、その愛すべきキャラクターゆえ、ファンも多い人物です。
彼は物語の中で、どのような役割りを果たしているのでしょうか。
その姿を追ってみたいと思います。

これまで、源氏物語を読む通年講座や「文学歳時記」と題した特別講座などを受け持たせていただきましたが、今年度の特別講義のテーマは「頭の中将 -光源氏になれなかった男-」。

普段は古典にあまりなじみがないのだけれど…という方も、ぜひご参加いただければと思います。

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日時/2017年3月11日(土)午後2:00~4:00
場所/堀川高等学校 北館2階 授業見学研究室
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演題/「頭中将 -光源氏になれなかった男-」
講師/岸本久美子
申込方法/ウェブまたはファックス・eメールでお申し込みください。電話でのお申し込みは受け付けておりません。
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▶ ファックス・eメールでお申し込みの方は、以下をご記入の上ご送信ください。
  ・講座名
  ・住所
  ・氏名
  ・電話番号またはファックス番号
ファックス 075-211-8975 eメール c_college@horikawa.edu.city.kyoto.jp
申込締切/2017年3月8日(水)
主催/堀川コミュニティカレッジ(堀川高等学校)
*上履きをご持参ください。
*ご送付いただいた個人情報は、この講座のお申し込み以外には使用いたしません。

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