紫式部は、植物に非常に関心を寄せていた、というより「花が好きだった」と思われます。
源氏物語には、非常に多くの植物が登場しています。
秋の花としては、撫子、菊が最も多く20回近く出てきます。次に多いのは、女郎花、朝顔。それ以外では萩とか藤袴、吾亦紅も出てくるのですが、吾亦紅は一回だけ、藤袴も2回だけとちょっとさびしいですね。
一昨年のブログでも、同じ本文を引用しましたが、もう一度。
匂宮が、世の人の愛でる女郎花や萩には興味を示さず、香のある菊と藤袴、吾亦紅を偏愛したという箇所です。
因みに吾亦紅には、香はないのですが、「吾木香」とも書くところから、「香」と結び付けたのでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿