柏木の親友であった夕霧。前回瀕死の床を見舞った夕霧に柏木は二つの事を遺言として彼に託しました。そのうちの一つ「後に残る妻が困らないように何かと気を付けて世話をして欲しい」という遺言が夕霧の一世一代の事件を引き起こすことになりました。
それはさておき、夕霧は光源氏のたった一人の正真正銘の息子です。顔だけはそっくりなこの子は果たして父親に似ていたか。夕霧の生涯を辿ることによって、それを確かめてゆきたいと思います。
これまで同様月二回全8回で完結の予定です。引用原文は「新潮日本古典集成」によります。
1 うつくしき若君 葵 須磨 少女
2 雲居の雁もわがごとや 少女 野分
3 夢かとおぼえて 藤の裏葉 若菜下 柏木
4 想夫恋を弾きたまふ 柏木 横笛
5 あはれを添ふる夕霧 夕霧
6 霧ふたがる里 夕霧
7 中空なるこころ 夕霧 御法
8 あなめでたや 匂兵部卿 宿木 蜻蛉
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