2017年3月13日月曜日

春の訪れ

源氏物語初音の巻には


  雪間の草若やかに色づきはじめ、いつしかとけしきだつ霞に、
 木の芽もうちけぶり、おのづから人の心ものびらかに見ゆるかし。



と六条院の春が描かれています。
 
春の訪れに心がのびやかになるのは今も昔も同じ。
 
昨日は奈良県の奥深い山里に訪れた春を味わいに出かけました。賀名生の里です。今もまだ雪を頂く大峰山系を遥かに望む梅の里。まだまだ朝は霜が真っ白に降りる山里にも、ようやく春が訪れて、梅はほころび、蕗の薹があたまをもたげ、金縷梅や三椏などの鮮やかな黄色い花たちも次々に蕾を紐解いて、春の祝祭が始まっていました。

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