花菖蒲 2017年6月9日植物園 |
菖蒲(あやめ)は文目との掛詞として源氏物語の中でも多く登場しています。
一場面をご紹介しましょう。
宮より御文あり。白き薄様にて御手はいとよしありて書きなしたまへり。
今日さへや引く人もなき水隠れに
生ふるあやめのねのみ泣かれむ
例にも引き出でつべき根にむすびつけたまへれば、(源氏)「今日の御返り」などそそのかしおきて出でたまひぬ。これかれも、「なほ」と聞こゆれば、御心にもいかがおぼしけむ、
「あらはれていとど浅くも見ゆるかな
あやめもわかず泣かれけるねの
若々しく」とばかり、ほのかにぞあめる。(蛍の巻)
五月五日、源氏の邸で過ごす玉鬘の元へ、求婚者の一人である蛍兵部卿の宮から届いたのは、長い菖蒲の根に結び付けた文でした。花ではないのです。
これは菖蒲ではないのです |
実はこの時代の菖蒲、あやめと言われていましたが、私たちの見るあやめや花菖蒲とは全く種類の異なるもので、美しい花をつけるものではありませんでした。葉はよく似ていますが、花はガマの穂のような、花びらのない地味なものです。
今日宝ヶ池公園でその菖蒲を発見!
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正しい菖蒲の花 |
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葉は固くて鋭い 花は本当に地味で小さくて注意してみないとわからない。湿地に生えていました。
葉は刀に似ていることから武勇の象徴とされたということがよくわかりました。
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